中指斬残、捌断ち儀


「なら死ねよ。ほら、死ね。生きろって言われるから生きるんだったら、その逆もまたありだろ?」


他人に左右される命だなんて、そんなの“他人の命と何が違う。てめえの命はどこにあるんだか”――


渉の体が浮く。

今少年を支えるのは首元にある手だけであり、無論のことながらそれは首吊り。足が宙ぶらりんのところで、渉の呼吸が一気に絶え絶えとなる。


「ぃ、……っ」


首に伸ばされた手を渉が掴む。だが、それで藤馬が渉を解放するわけもなく指先はどんどん絞殺の形になっていく。


「……、あ?」


そこで、思ったことがある。


ガキを苦しめて殺したいとした殺意の中に、“場違いな思考が紛れ込んできた”。


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