中指斬残、捌断ち儀


気泡混じりの唾液を吐き散らかし、石灯籠に手をかけ体をあげた子供に見入る。


産まれたての何とやらか、肘と膝が足代わり。バランスが悪すぎる。ただ顔だけは上げようとしていた。出生直後に見合いながら、死に体ぶりに近い。産まれ損じたようならば、動くこともままならないだろうに。


一動ごとに意識が欠ける激痛がめぐっていように、渉はそれらを噛み締めて意識だけは落とさせないと瞬きすらもしなかった。


痛ましい。


「……」


なのに、楽しくない。


「……、ハッ」


考えるのは柄じゃなかったと、藤馬はかかしになっていた足を進めた。


そうだ、考えるよりもまず行動。そこに楽しそうなもんがあるなら、逃げる前にいたぶれ。


楽しみは、約束されているのだから。


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