中指斬残、捌断ち儀


長さが揃っていない指が目玉に食い込むこの状況下で笑うなどと――


「とことん、うるせえ声だな、ちくしょうが……」


“聞こえすぎちまうから敵わねえよ”、とぼやいた直後に、眼窩が広がった。


“ずぶり”、と侵入してきた指は人差し指と親指。五指の中でも一、二の太さを持つ二本が眼窩と眼球の間にねじ込まれる。


ず……ぶ、ず、ず……。


包帯を巻き込み、眼球に沿うような動きをした指先。シミが広がったところで包帯の伸縮が限界を迎えて千切れた。


角膜が破れ、虹彩が濁る。硝子体が外側から圧迫されて、ぷちっと潰され中身が漏れた。


「――」


絶叫したのかも識別できない。


激痛が、焼ける焼ける焼ける、ぐちゅりとぶちっと混ぜられつつかれ無造作に、あめ玉でも取り出すかのように、激痛が脳に火鉢を当てるようで――


「がああぁああ゛!」


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