中指斬残、捌断ち儀


『中指斬残、捌断ち儀』『あひゃひゃっ』『おんなじ、おんなじ!』


やいのやいのと喚き立つ影たちの中、渉と五十鈴の悲鳴が重なる。


――縄が、その細い首に、かけられた。


「――」


長続きした悲鳴は五十鈴側。渉に至っては縄の圧迫が首を刺激し、うえっとえずいた後に声も出せないようであった。


「渉っ、わたるわたるわたるうぅぅっ!」


麻袋ごと食い込んだ縄、五十鈴の呼びかけに何か答えようとすれどもそれは全て嗚咽に変換されてしまう。


ぎぃ、と潰れ損なったカエルの断末魔のような。そんな咽び声に笑う影たちは渉の体に更なる責め苦を与えた。


残り二本のわっか。
そこに渉の中指を通して、ぎちぎち縛り上げる。それだけで鬱血しよう中指がずり落ちないのを確認して。


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