中指斬残、捌断ち儀


『なかゆびざんざん、はったちぎ!』


祝詞を唱えよ。


『かみさまくもつ、あなたのために!』


さあさあご覧じれ、これぞ神様作りの真骨頂。


『しきをめぐりて、ふたけたにかい!

しきをまちわび、にかいふたけた!』


騒げや笑えや、どんどんと。歌えや祝えや、じゃんじゃんと。


『ひとさまくもつ、あなたのために!』


場は整い準備も整い、細工は流々。出し惜しみすることなく思う存分、堪能しよう。


『なかゆびざんざん、はったちぎ!』


足場をなくそう、背中を押せ押せ、苦しみ出したら中指斬ろう、仕上げはもちろん渉を守った“私”がしてあげる。


『しょくせよしゅくせ、ざんざんざん!』


ちょきんとじょきんと、刮目あれ。此度の儀式でまた我らが復讐を果たせようぞ。ずっと繰り返して続けよう、この子と一緒に――!


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