わたしとあなたのありのまま ‥3‥
昼休み。
全然気乗りしないのに、綾子に手を引かれて、いつもの中庭に無理矢理連れて来られたのだけど。
体育館と校舎を繋ぐ渡り廊下まで来て、とてつもない不安に襲われやっぱり怯む。
だってまた田所にあんな冷たい顔されたら、もう二度と立ち上がれない。
何度も謝るなんて、無理。絶対無理。
渡り廊下から一歩出た瞬間、無意識に手摺の柱に捕まった。
「やっぱ行けない。怖い」
半べそかきながら訴えた。
「どんだけチキンよ? このままでいいの? 自然消滅とかになったらどうすんの?」
もの凄い力で腕を引っ張られ、綾子は本当に女子なんだろうかと疑った。
「綾子が男だったらいいのに。そしたら私、綾子の彼女になるのに」
柱にしがみついて、無我夢中で意味不明な言葉を叫ぶ。