わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「何訳わかんないこと言ってんの? 言っとくけど、あんたみたいなめんどくさい彼女、こっちが願い下げだから」


「もう自然消滅でもいいです。これ以上はもう……ガラスのハートを傷付けられたくない」


「何が『ガラスのハート』よ? チキンでヘタレなだけで、あんたのハートは鋼鉄じゃん。どんだけ過保護なの? 自分が可愛いの?」


「ごめんなさい、ごめんなさい」


何と言われようと、もうそんなのどうだっていい。とにかく平謝りだ。



不意に綾子が私の腕を解放し、反対方向に身体が傾く。反射的に足を踏み出して、どんくさい私だけど何とか耐えた。



「わかった。取り敢えず、私だけ行って様子見て来る」


不満げではあるものの、割かし穏やかに綾子は言った。



逃げんなよ、と若干脅迫ともとれる捨てゼリフを吐いてから、綾子はクルリと身を翻す。そうして中庭へと消えた。


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