わたしとあなたのありのまま ‥3‥
私だって。

冬以とまた会えたこと、嬉しくない訳じゃない。



もう会えないと思っていた。


こういう漫画やドラマみたいな偶然って、本当にあるんだ。



「そうだね、ごめん。授業、お疲れ」


「そんな風に素直に謝られると、今度は逆に気持ち悪い」


「はぁ? じゃあどうしろって言うの?」


「ごめん、冗談」


口では謝るけれど、ちっとも申し訳なさそうじゃない。私をからかって面白がっているんだ。



更に冬以は、「また会えて嬉しい」なんて言っちゃって、目を細めて嬉しそうに微笑んだ。



「何なの? もう……」


ブクッと膨れて返したけど、冬以につられて無意識のうちに口元が緩んでしまう。


< 114 / 340 >

この作品をシェア

pagetop