わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「ちょっと、冬以、落ち着いてってば」


「全然、落ち着いてるって。落ち着かなきゃなんないのは、ほのかの方でしょ? はい、深呼吸ぅー」


すーはーと、冬以が大袈裟なぐらいの深呼吸をしてみせるから、釣られて私もすーはー。



何ですか、これは?



というか、私が握っていたはずの冬以の手は、いつの間にか、逆に私の方がきゅうっと握らていて。



「好きなんだ、ほのか。ずっと忘れられずにいた」


まだ深呼吸の効果が現れないうちに、とどめの一撃を食らった。



心臓が飛び出しそうなぐらいに高鳴って、全身の血管もドクドクとうるさいぐらいに脈を打つ。


頭の中も真っ白で、思考がうまく働かない。

正にパニック。お願い、誰か助けて。



「え? 本気で言ってる? てか冬以、立ち直り早っ!」


訳がわからないまま、思わずそんなことを口走った。たちまち冬以の表情が寂しげに曇り、それを目にした瞬間、はっとして我に返る。



そして――

自分の軽率な発言を、泣きたいぐらいに後悔した。


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