わたしとあなたのありのまま ‥3‥
きっと拒否されるだろうって思っていた。覚悟も決めていた。だけど田所は――



両腕で私を包み込んで、ぎゅうーっと抱き締め返してくれた。



「お前、狡い。狡いよ、お前」


私の耳元で、掠れた小さな声が苦しそうに囁く。



「うん、わかってる」


田所の胸に顔を埋めたまま、泣きたいのをグッと堪えて声を絞り出した。



「てめ、嘘吐くなって。なんもわかってねぇだろ?」


「わかってるもん。田所、大好き。好き好き好き好き好きぃーっ!」


「連呼すんじゃねぇ、軽く聞こえんだろーがっ」


不機嫌な声でそう言いながらも、田所はまた、その両腕にきつく力を込める。



私を包む優しい圧が、苦しいけど幸せ。窮屈だけど、気持ちは舞い上がる。




「良かったね、ほのか」


不意にそんな声を掛けられ、ハッとして思わず身を起こして田所から離れた。


声のした方を振り返れば、ホッとしたような安心したような、穏やかな笑みを浮かべる冬以が私のすぐ後ろに立っていた。


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