わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「どういたしまして……って、何が?」


そう言って、冬以が悪戯っぽく微笑む。


えっ、どういうこと? 『何が?』って何が?



「これで心置きなく、ほのかにアプローチできるし。二人がうまくいってないんじゃ、俺もやり辛いから。ほのかの心の隙につけ込むなんて、そんな卑怯なことしたくないし、ね?」


つらつらと、何やら訳のわからないことを一方的にしゃべくって、冬以は優雅な、でもどこか可憐さもある笑顔を見せた。



「え? 諦めて……くれるんじゃないの?」


おずおずと聞き返せば、「なんで? 諦める訳ないじゃん」と、呆気なく否定された。



「私たち、こんなにもラブラブなのに? どうして?」


「どうしてって聞かれても……。ほのかのことが好きだから、としか答えようがないけど」


照れ臭そうに笑いながら、そんなことを言っちゃう冬以は、空気の読めないイタイ子なのでしょうか。


< 132 / 340 >

この作品をシェア

pagetop