わたしとあなたのありのまま ‥3‥
全ての演技を終えて、舞台最前列、そのセンターを務めた女子がマイクを手にした。


まだ息が上がっていて途切れ途切れではあるけれど、神々しいほどの満面の笑顔で話し始める。



「最後まで付き合ってくれて、どうもありがとう!」

まるでライブか何かみたいに、ハイテンションで叫んだ。


それに応えて、観客の方もどっと沸く。知り合いの子の名を呼ぶ声も、あちらこちらで上がった。



「二ヶ月という短い期間だったけど、二年女子全員、一丸となってこのステージの為に頑張って来ました。楽しいことばっかりだったとは、口が裂けても言えないかな? 先生、めっちゃ厳しいし」


二年女子が一斉に吹き出して笑う。



「でもやり終えた今、凄い達成感って言うか……」

そこで、彼女は感極まって涙ぐみ、言葉を詰まらせた。



「ゆみかー!」という名前コールや、「頑張れ!」などの励ましの声が観客から次々に上がった。



「言葉になんないぐらい感動で……。最後まで観てくれて、そして応援してくれたみんなに、感謝します。こんなに盛り上がってくれて、本当にありがとう!」


もの凄い歓声が巻き起こり、場内が揺れた気がした。


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