わたしとあなたのありのまま ‥3‥
その日の夕方、冬以から電話があった。
未登録の番号だったけど、何となく見覚えがある並びで、すぐに冬以だと直感した。
冬以は一度だけ、私に電話をかけてきたことがあるから。
「明後日の日曜日、一日休みなんだ。どっか行かない?」
電話の向こう側の冬以が、軽い感じでさらっと誘う。
それは自分の部屋で珍しく受験勉強っぽいことをしていた、PM10時頃のこと。
「あっ……うん。一日休みなんて珍しい……ね?」
酷く戸惑いながら、ぎこちなく答えれば、冬以は「あれ?」と何故だか驚いたような声を漏らす。
「何?」
「いや、断られるかと思ってたから」
「はっ? 断れる雰囲気じゃなかったし。ていうか――
――断って……いいの?」
おずおずと尋ねれば、「だめっ」と。容赦ない一言で私の微かな期待は打ち砕かれた。