わたしとあなたのありのまま ‥3‥
まるで本当に満天の星空の下に居るよう。


私らしくもなくロマンチックな気分に浸っていると、隣から鼻をすする音が聞こえた。



何気なく隣の冬以に顔ごと視線をやった。


それに気付いた冬以は、慌てて頬を伝う一筋のそれを手の平でさっと一拭いし、取り繕ったような笑顔を見せる。


でもそれは幻想的なほどに美しく……。

今にも壊れてしまいそうな儚さがあって、胸をぎゅうっと締め付けられた。



「大丈夫?」

そう尋ねながら、ほとんど無意識的に冬以の太腿にそっと触れた。


細いけど筋肉質で案外頑丈な感触にドキリとした。そしたら急に、自分の軽率な行動が猛烈に恥ずかしくなって、慌ててその手を引っ込めようとした……けど、



冬以の左手に捕まった。


それは物凄い俊敏さで私の手に食らい付いた。視覚的にはそんな感じだった。

なのに、当の右手には優しく包まれているような感触しかないこの不思議。


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