わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「とう……い?」

どうしたらいいかわからなくて。

祈るような気持ちで恐る恐る冬以の名を呼んだ。



「ごめん、ほのか」

口では謝るも、冬以は握った手に一層力を込める。



「今だけ……このまま……」

縋るような瞳で私を真っ直ぐ見詰めて言う。



掠れた小さな声は微かに震えていた。

幼い子どもみたいな片言に思いの全てが詰め込まれているような気がした。



その痛切さに、胸の奥から熱いものが込み上げてきた。



声を出したら私も泣いてしまいそうで。コクコクと小さく首を縦に振ることで答えに代え、耐え切れずに視線を逸らして天を仰ぐ。



遠慮がちに絡めてきた冬以の指。そのしなやかな動きにゾクリとした。


自分の意に反して、身体が疼く。

理性が『イケナイ』って何度も叫ぶ。



こんなのは優しさじゃないってわかっているけど、でも――

その手を冷たく突っぱねるなんてこと、この時の私には出来なかった。


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