わたしとあなたのありのまま ‥3‥
気を取り直してゲームセンターへ移動。
プラネタリウムでの冬以の涙は無かったことにして、UFOキャッチャーやコインゲームで二人して過剰なぐらいはしゃいだ。
繋いだ手と手も、絡まった指と指も、
全部、無かったことにする。
その後、夕飯も一緒にって冬以が言い出し、お互い特に食べたいものがなかったから、一品料理を色々つっつける居酒屋へ行った。
本当は、ゲーセン豪遊後はおいとまさせて頂くつもりだったんだけど。
不自然なほど明るく振る舞う冬以に、一抹の不安が脳裏を過ぎって。
油断した時に見せる憂いた表情に。
美麗な顔に微笑をのせた時に滲む苦悶に。
今一人にしたら、彼は本当に消えてしまうんじゃないかって。そんな憶測に怯える私の弱さが、『断って帰る』という選択肢を奪った。
今日の別れは永遠の別れだ。わだかまりが残るのは嫌だった。
全部、自分を納得させるため。
冬以のためなんかじゃなく、自分自身が後悔しないため。