わたしとあなたのありのまま ‥3‥
私のナビゲーションで学生御用達のリーズナブルなお店へご案内。
本当にここでいいの? と不安げに尋ねる冬以に、お洒落な店は気後れするからと強く主張し笑って見せた。
冬以と一緒に居ると楽しい。それは否定できない。
でもそれは恋とか愛とかではなくて。
それなのに、私に向けられる冬以の視線はジリジリと熱い。その温度差に、少しだけ居心地の悪さを感じた。
一時間もしないうちに顔が有り得ないぐらいに火照ってきた。
なんだか視界もぼんやりして、猛烈な眠気に襲われる。
ノンアルコールを注文したはずが、間違って同じ名前のカクテルがテーブルに届いたに違いないと、店員を呼ぶボタンを押そうとする私に、
「お酒弱い人ってノンアルコールでも酔うって聞いたことあるよ?」
宥めるように言って、冬以は私のカシスオレンジを横からヒョイと持ち上げた。
そうしてそのままグラスに口をつけ、コクッと小さく喉を鳴らす。