わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「どお?」

と尋ねれば、冬以は小首を傾げて「わかんない」と。困ったような苦笑を浮かべた。



「取り敢えず、これはもうやめといたら? 違うの注文しよ?」

そう言って冬以は、店員呼び出しボタンに手を伸ばした。



冬以は争いごとが苦手な平和主義者なんだと思った。



田所だったら、即刻店員を呼んで確かめるのに。

そしてもし店員のオーダーミスだったりした時には、文句の一つや二つは言ってくれるのに。


あくまで冷静に、だけど。

でもその落ち着いた穏やかさが、逆に脅威だったり……。




冬以に言われたとおり、新たにオレンジジュースを注文した。


だけど、時、既に遅しで。



眠気と全身の倦怠感と、今すぐにでも横になりたい衝動と、ひたすら戦うことを強いられ、楽しいはずの時間はただの拷問に成り果てた。


思考の必死さに逆らうように、意識の方は朦朧として霞み始める。



「ごめん、冬以……もう限界。送って」


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