ONLOOKER Ⅳ


一瞬の沈黙が訪れた。
何が起きているのか、状況を整理する間だ。

「どうなってるの……?」
「閉じ込め……られ、た……?」

その言葉を誰かが口に出した時、彼らは、言い様のない不安を感じていた。



部室には、仲の悪かった教師の死体。

鍵の開かない扉。
外には出られない。

携帯電話も使えない。



一体、どうする――?




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