ONLOOKER Ⅳ
先輩たちのそんな様子を見ておろおろとするばかりのナオを落ち着かせるように、ナツが口を開いた。
「もしかしたら、まだ他に校舎に残されてる人がいるかもしれない」
「探しに行くのかよ?」
「まぁ、そう変わるとも思えませんけど……人数は、多いにこしたことは。なにか解決策が見つからないとも限りませんし」
「前向きに考えればな……」
この場で、とりあえずでも冷静さを保っているのは、ナツとシュンと、マサトだけだ。
そのマサトはしばらく黙ったままだったが、不意に言う。
「それよりも、死体を調べる方が先なんじゃないですか?」
「え?」
「こういうの、早い方がいいんでしょ。ね、コウキ先輩」