気がつけば愛でした



―――……………


静奈が気がつくとエレベーターの中にいた。

上村が倒れないように肩をしっかり抱いている。


「上村…さん…?」

「ねぇ、静奈ちゃん。一つ聞いてもいい?」

「え?」

「今日、関谷部長が社長室に入って行かなかった?」

「え?どうして…?」

「関谷部長、悪いことしちゃったからかな。」

「知っていたんですか!?」



上村は驚く静奈に冷ややかな視線を送る。



「え…」



上村はエレベーターが到着すると静奈の腕を掴んで歩きだした。



「え!?ちょ…、上村さん、まって…」



静奈は次第に頭がしっかりしてきた。


何をやっているのだろう 。


いくら酔っていたからといって、上村の誘いに乗ってしまうなんて。



「やっ…、上村さん待って下さい!私やっぱり…」

「ここまで来て何言ってんの?」



ニヤリと笑う上村に静奈は青ざめた。



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