気がつけば愛でした
外は東京の綺麗な夜景が輝いている。
「橘さんは、全て知っているのでしょう?私たちのことを」
「…はい。」
「だと思った。高柳さんと付き合っているんでしょう?」
表情は硬いが口調は優しく聞いてくる。
それに小さく頷いた。
「なぜ…」
「知っているかって?調べたからよ」
「調べた?」
「そう。…本当はね、日本に帰国する前に、すでに全て知っていたの。」
圭子の言葉に静奈は驚いて何も言葉が出なかった。
どういうこと?