身代わり王女に花嫁教育、始めます!
「狂王さまのお噂はわたしも聞いております。怖くないと言えば嘘かもしれません。ですが、わたしはサクルさまのことをお慕いしております。あなたのおそばにいられるなら、怖くても平気です」
小首をかしげて、懸命に微笑みを作った。
サクルは食い入るようにリーンを見ている。金色の瞳はどんどん色濃くなり、まるで黄金に炎が立ち昇るような錯覚さえ感じた。
門が開いた。
サクルは片手で器用に手綱を捌き、馬を中に進める。
宮殿からは白のトーブを着た男たちと、黒い衣を着た女たちがわらわらと姿を見せ、砂上にひれ伏していく。彼らは口々に王と花嫁の帰還を祝った。
先頭にひざまずく中年の女性は口元を覆っておらず、リーンを見つめると涙を浮かべながら微笑んだ。
「この者は私の乳母でマルヤムという。今回、王妃の侍女に志願してきたので許可した。なんでも、私が妻を娶る気持ちになったことがよほど嬉しいらしい」
ぶっきらぼうに言いながらサクルは馬から下りた。
そしてリーンに両手を差し伸べる。リーンは素直にその腕に身体を預け……すると、地上には下ろされず、そのまま横抱きにされた。
「あ、あの、サ……いえ、陛下」
小首をかしげて、懸命に微笑みを作った。
サクルは食い入るようにリーンを見ている。金色の瞳はどんどん色濃くなり、まるで黄金に炎が立ち昇るような錯覚さえ感じた。
門が開いた。
サクルは片手で器用に手綱を捌き、馬を中に進める。
宮殿からは白のトーブを着た男たちと、黒い衣を着た女たちがわらわらと姿を見せ、砂上にひれ伏していく。彼らは口々に王と花嫁の帰還を祝った。
先頭にひざまずく中年の女性は口元を覆っておらず、リーンを見つめると涙を浮かべながら微笑んだ。
「この者は私の乳母でマルヤムという。今回、王妃の侍女に志願してきたので許可した。なんでも、私が妻を娶る気持ちになったことがよほど嬉しいらしい」
ぶっきらぼうに言いながらサクルは馬から下りた。
そしてリーンに両手を差し伸べる。リーンは素直にその腕に身体を預け……すると、地上には下ろされず、そのまま横抱きにされた。
「あ、あの、サ……いえ、陛下」