銀棺の一角獣
「誰か一人でいい! 都に帰り着きなさい! そしてデインに伝えて――都の守りをかためなさい! 民を守って――どんなことをしても生き延びて!」


 アルティナの声に騎士たちは驚いたように顔を見合わせた。


「いけません! アルティナ様!」


 混乱の中、ルドヴィクの声だけがアルティナの耳に響きわたる。


「永遠に――あなたとともにあると――誓いました――!」


 そして、ルドヴィクはアルティナとライオールの間に飛び込んだ。どこの兵士から奪ったのか、彼の手にはいつの間にか剣が握られている。

 ライオールが振り下ろした剣を、ルドヴィクは刃で受け止めた。刃同士のぶつかる金属音が響く。


「いけません! ルドヴィク! 行ってちょうだい!」


 アルティナは再び叫ぶ――そこへ銀の閃光が閃いた。一瞬太陽よりもはるかに強く輝いたその光に皆一瞬目を閉じる。
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