銀棺の一角獣
「アルティナ様! 乗ってください!」
声と同時にルドヴィクの強い手にすくい上げられた次の瞬間、アルティナは馬上にいた。
アルティナはおそるおそる目を開く。目の前には白く輝く銀の鬣があった。その向こうには白い角。温かくて柔らかなその体温に身を委ねかけ――そしてアルティナはもう一度声を上げた。
「だめ! ルドヴィク! キーラン様も――キーラン様がいなければだめ――!」
アルティナは人混みの中、キーランを探す。彼の目立つ金と赤の入り交じった頭を見つけると、ルドヴィクにその方向を指し示す。
キーランは人々から少し離れた場所にいた。ライディーアの騎士たちに混ざることもできず、父である国王の側によることもできず。
「お願い! キーラン様も!」
ルドヴィクはアルティナの指した方向に馬を向ける。
声と同時にルドヴィクの強い手にすくい上げられた次の瞬間、アルティナは馬上にいた。
アルティナはおそるおそる目を開く。目の前には白く輝く銀の鬣があった。その向こうには白い角。温かくて柔らかなその体温に身を委ねかけ――そしてアルティナはもう一度声を上げた。
「だめ! ルドヴィク! キーラン様も――キーラン様がいなければだめ――!」
アルティナは人混みの中、キーランを探す。彼の目立つ金と赤の入り交じった頭を見つけると、ルドヴィクにその方向を指し示す。
キーランは人々から少し離れた場所にいた。ライディーアの騎士たちに混ざることもできず、父である国王の側によることもできず。
「お願い! キーラン様も!」
ルドヴィクはアルティナの指した方向に馬を向ける。