銀棺の一角獣
 ようやく都にたどり着いた時には、三人ともぼろぼろになっていた。戻ったという知らせを聞いたデインがあわてて飛び出してくる。

 城の中庭にアルティナたちは立っていた。


「アルティナ様――よくぞご無事で!」


 デインはアルティナの手をとって、涙を流した。苦しい旅を続けていた間に、アルティナの銀の髪は輝きを失い、ぼろぼろになって固まっている。

 都の守りは完全にかためられていた。

 アルティナが命じたように四人の騎士――ミラール、マドレル、ヴァルガス、セサル。

 彼らは敵の騎士の剣を奪い、囲みを破って無事に都までたどり着いていた。ヴァルガスだけは深手を負っていたものの、それも命に関わるほどではなく今は城内の一角で療養している。
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