銀棺の一角獣
彼の頭は重い。けれど、その重みが嬉しくて、アルティナは身じろぎせずにいた。
少し離れた場所に立ったティレルは、ゆったりと尾を左右に振りながら周囲を見回している。
結局ルドヴィクが目を覚ましたのは、日が完全に落ちてからだった。
「申し訳――」
謝ろうとする彼を、アルティナは両手を振って押しとどめた。
「いいの。疲れていたのでしょう?」
ティレルの指示で落ちている小枝を拾い集め、慣れない手つきではあったが火をおこすことに成功していた。
その火を見つめて、ルドヴィクはため息をつく。
「アルティナ様に――そのようなことを」
「緊急事態だもの。しかたないわ――そうでしょう? わたしにだって、火をおこすくらいできるんだから」
紫水晶の瞳に、燃えさかる炎がちらちらとうつる。アルティナはうつむいた。
少し離れた場所に立ったティレルは、ゆったりと尾を左右に振りながら周囲を見回している。
結局ルドヴィクが目を覚ましたのは、日が完全に落ちてからだった。
「申し訳――」
謝ろうとする彼を、アルティナは両手を振って押しとどめた。
「いいの。疲れていたのでしょう?」
ティレルの指示で落ちている小枝を拾い集め、慣れない手つきではあったが火をおこすことに成功していた。
その火を見つめて、ルドヴィクはため息をつく。
「アルティナ様に――そのようなことを」
「緊急事態だもの。しかたないわ――そうでしょう? わたしにだって、火をおこすくらいできるんだから」
紫水晶の瞳に、燃えさかる炎がちらちらとうつる。アルティナはうつむいた。