銀棺の一角獣
「大丈夫だっただろう? 今までの疲れが一気に出たんだよ。かなり大変な状況だったんだし」


 呼ばれたケイシーに身体を清潔にしてもらい、清潔な寝間着に着替える。


「……ありがとう、ございます」


 アルティナは小さな声でキーランに礼をのべた。


「スープを運ばせるから、それを飲んでそれから少し眠るといい」


 キーランの手が髪を撫でた。よく知っている手とは違う感覚。それでもひどく安堵してしまう。

 運ばれてきたスープを飲み、薬も飲んで、アルティナはベッドに横になった。ここ数日なかった安らかな眠りが訪れる。

 眠って、元気を取り戻して。そうしたら囚われている騎士たちを助け出して、ライオールに対抗する手だてを考えなければ。
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