銀棺の一角獣
「なんとしても国に帰る手を考えます。その時にはあなたたちの力が必要になるから……その日まで、どうか――」

「かしこまりました」


 ミラールがアルティナに向ける目を細めた。


「アルティナ様は……」

「わたしはわたしで生き残る手を考えます。しばらくはキーラン様が保護してくださるでしょう」


 それから立ち上がったアルティナは、大きな声でミラールに言う。


「命令です。きちんとライディーア王国の騎士らしいふるまいをなさい。わたしはキーラン様のお世話になっているのですよ? まずはきちんと手当を受けて、それから騎士らしく身なりを整えなさい」


 きつい声でそう言い終えると、アルティナはキーランの側へと歩み寄る。

「陛下を、よろしくお願いいたします――」


 ミラールはじめ、騎士たちはそろってキーランへと頭を下げた。


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