あなたの手でかかる魔法




「急に時間が空いたんだ。大丈夫?今から会える?」

「うん。大丈夫。会いたい。私もすごく会いたかった……」


いつものあの場所で待ち合わせ。

あなたに一秒でも早く逢いたくて私の心は急く。

出来ればあなたより早く着いて
あなたが走って来るところを見たい。

だけどいつものあの場所に
あなたはもういて
私を見つけると人目も憚らず大きく手を振った。


その姿を見た瞬間
喉元がキュッと締まった感じになる。

『ああ……あなたが大好き』




< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop