Wild Rock


 頼む!


 神でもいい!


 悪魔でもいい!


 教えてくれ!


 なぜアニエスがこんなめにあわなきゃならなかったんだ!


 なぜ俺じゃなかったんだ!






 誰か…教えてくれよ……








 日が暮れたとき、俺はバーへとおぼつかない足で向かった。

 血だらけで、力無く歩く様を、町の奴らは驚いて見ていた。

 もう、そんなことすら関係ない…。


 カララ~ン


 バーのドアを開け、オーナーの視線が俺を刺す。

 グラスを落とし、よろけた俺を支えてくれた。

「一体どうしたんだ!?」

「アニエス…殺された……」

「何だって!?」

 オーナーは臨時休業のプレートを吊り、店内のソファに座らせてくれた。

 レモン水を手渡されたが、俺は首を振って拒否った。

「一体、何があったんだ?」

「わかんねぇんだ…隣町まで買い物行ってて…帰ってきたら……あああああっ!!」

 泣き叫て暴れる俺を、オーナーは必死で泣きながら止めてくれた。

 
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