Wild Rock


 三人は納得をした顔をする。
 ならこのフェスティバルは、この街の住人が故意で作った聖誕祭ともいえる。

 このフィナンシェの街は、とても信仰厚い場所なのだろう。

「な~ハラへったよ~! 屋台いっぱいあるしさ、テキトーに何か買おうよ~」

 そこらかしこに漂う色んな食べ物の匂い。
 ここ最近ほとんどまともに食べれていない四人は、どれにしようか迷いながら足を進めた。

「旅の人! うちのチキンどうだい?」

「こっちのパスタもうまいわよ~!」

 辺りからは屋台のおじさんおばさんが、自分の店が一番といわんばかりに勧めてくる。

 ルーシュは次から次へと注文し、手に持ち切れないほど持ち歩いていた。

「限度というもんを知らんのか、お前は…」

 マリアは頭を押さえながら呆れていた。

 
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