神様修行はじめます!
「小娘、これはなんじゃ?」

絹糸がさっきの手鏡の破片の残りを見つけた。

鼻先をくっつけてフンフン匂いをかぐ。


「じー様がくれた手鏡だよ。さっき、あたしを助けてくれたの」

「どうりでナオの強い命の気配がすると思うたわ」

「命の気配?」


ただの気配じゃなくて、命?


「自分の命を削って鏡に込めたのじゃ。これではその後、ナオも長くはもたなかったろうて」



・・・そういえば。


この手鏡をプレゼントしてくれてからだ。じー様が急激に弱っていったのは。

亡くなってしまったのは、もう、そのすぐ後だ。



「自分の残りの命、全て使って小娘を守る護符にしたか」

「あたしを、守る?」

「お前が生きる事を諦めた時、ナオの命がお前を守る。これはそういった呪じゃ」
< 362 / 495 >

この作品をシェア

pagetop