幕末オオカミ


ばさ、と羽織を広げ、総司がそれに袖を通す。



広い背中が、真っ青な浅葱色に染まった。



「……色が黒いから、よく似合う……」


「ああ?うっせえな、誰が黒ヒラメだ」


「誰もそんなこと言ってないー」



ちょっと目は離れてるけどね。


でも、本当だよ。


誰よりもよく似合ってる。


後から見てるとね、まるで夏の青空を泳いでいるような気分になるんだ。



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