幕末オオカミ
「……笑ってたね……」
「おう……」
「どうしよう……」
「なぁ………」
土方副長が帰ると同時に、店の者に着物を剥がれ、無理矢理風呂に入らされ……
用意された白い襦袢で、お互いに部屋の端と端で固まってしまった。
もちろん、とってあったのは本当に一室だけで、布団は一組、枕が二つ。
総司は髪まで洗われたらしく、まだ乾ききらないそれを、うっとうしそうに背中に流した。
いつもと違う雰囲気に固まったままでいると、総司の方から口を開く。
「……こっち、来いよ」
手招きする手首に、心臓が躍らされる。
言われるまま少し近づくと、総司もやっと腰を上げ、あたしたちは布団の横に集合した。
「その……まず、聞きたいことが……」
「……なに……?」
「池田屋で、何が起こったのか……本当のことを……」
「う、うん……」
そうだ、色々説明しなきゃいけないんだった。