恋猫
「それじゃ、お縄にするか」
尚八郎が心を決めた。
「それが、よろしいかと」
銀次も同じ考えだった。
二人は屋敷の裏手にある庭へと向った。
庭から、淳ノ介の部屋が良く見える。
淳ノ介は、鈴と顔を合わせるようにして座っていた。
尚八郎と銀次が、淳ノ介の部屋の前まで庭を歩いて行った。
淳ノ介が二人に気付いた。
「今日は何用でございますか」
淳ノ介が尚八郎に声を掛けた。
「今日は、お鈴殺しの下手人を捕らえに参りました」
尚八郎が淳ノ介に答えた。