恋猫



 丁度、日も暮れ終えた頃。
 美化が篠を鬼のような眼差しで睨み付け、凄い唸り声を上げた。



 にゃおオ――ッ!!!



 にゃおオーーーッ!



 「あああああッ・・・」


 篠が美化の余りの形相に顔色をさっと変え、後ろに仰け反った。
 その途端、美化が篠の首筋目掛けて、目にも止まらぬ速さで跳び付いた。


 「あれ―――っっ!」


 篠が悲鳴を上げた。


 がぶッッッ!


 
 むむむむむっ。



 美化が篠の首筋に噛み付いた。



 しゅパー-ー。



 篠の首筋から真っ赤な血が飛び散った。








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