恋猫
 
 美化が歯に渾身の力を込めた。


 むぎゅ~。


 (息の根をとめてやる)


 むぎゅむむっむ~。


 (死ね!)


 美化がありったけの力を歯に込めた、
 篠が崩れるように倒れて行った。


 美化は、射止めた獲物を誇らしげに見詰めた。
 篠の首筋からは、赤い鮮血が、たらたら たらたらりと流れている。


 ぺろぺろッ。


 美化が篠の血を舐めた。







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