恋猫

 それから、暫くして淳ノ介が焦点の定まらない目で帰って来た。

 (お帰り。待っていたんだよ。さあ早く、好き好きしてよ)

 美化は、あの後の淳ノ介の反応が見たくなり、業と普段より淳ノ介にべたつきまくった。


 「よさないか。美化!今日は勘弁してくれ。疲れているんだ。こら!よさないかと言っているのが、分からないのか」


 淳ノ介は美化のべた付き攻撃に、もうお手上げ。


 (あたいだよ。あたい。先ほど、あんなに乱れたのは、目の前にいるあたいだよ。分からないのか。てめえの目は、節穴か。めん玉をかっぴらいて、良く見ろい。イヒヒヒ・・・)


 美化は、ふざけるのが面白くて仕方がない。
 よ~し、もっと攻撃してやろうと、美化が意気込んでいる所に、表から来客の大きな声がした。






 
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