恋猫
篠は何者かに喉を噛み切られて、辺りに血をいっぱい撒き散らして亡くなっていた。
「これは、酷い」
「いったい誰が・・・」
淳ノ介は、思わず目を瞑り両手を合わせた。
「どうしよう。あっ、そうだ。まず、番屋に知らせなくては」
淳ノ介は走って番屋に向った。途中、蔵乃進の姿を見かけたので、篠の状況と場所を手短にお伝えした。
蔵乃進は大粒の涙を零して泣いていた。
淳ノ介は蔵乃進を慰めたかったが、自分の成すべき事を果たす為に、心を鬼にして
番屋に向った。
淳ノ介が番屋に着いた。