恋猫
「本当に葵小町は、評判通りの美人なのかなあ」
淳ノ介が、似顔絵に目を留めて穴が開くほど見詰めている。
ふんふん。
美化が頭を振って、その通りと意思を示した。
「本当なのか」
ふん。
美化が首を大きく縦に振った。
「信じられない」
淳ノ介が、とても信じられないという顔をした。
(信じられないって。なら、自分の目で確かめるしかないね。付いてきなよ。そして、自分の目で確かめる事だね)
美化が、淳ノ介が見ている瓦版をいきなり口に咥えた。