マスカレードに誘われて
首を振り、答える。
イヴの答えに、動揺の色が見えた。
「何を言われたのか知りませんが、あのような妄言、信じてはなりません」
「それでも……それでも、あの言葉が嘘だとは思えないの!!」
いつもは静かなイヴが、珍しく叫ぶ。
彼女を拳を固く握りしめ、顔を真っ赤にさせていた。
静寂が訪れる。
武器が煌めく、危険な空間。
油断すれば、命を取られるかもしれない、そんな場所。
やがて、一体の鎧がゆっくりと彼女の方へ歩き出した。
それを止めようと、ロイが飛び掛かる。
「ロイ!やめて!」
「でも!」
「大丈夫。お願いだから、やめて」
優しく、静かに言い直す。
ロイは不満そうだったが、渋々と引き下がった。