★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
山崎「…………美鈴…?大丈夫なん…?」
ガラリと自分の部屋の襖を開けると、既に美鈴が起きていた。
布団の上でボーッとしている美鈴…
きっと起きたばっかりで、まだ意識がしっかりしてない様だ。
山崎は美鈴の落ち着いている様子で、ホッとした。
しかし…美鈴は落ち着いていたのではない。
状況がまだよく思いだす事が出来なかっただけだった。
山崎が安心したのもつかの間、美鈴は何かを思い出した様で震えた声で、
不安に押し潰されそうな目で…
美鈴「ぁ…愛次郎は……?」
そう消え入りそうな声で山崎に問う。
山崎「……っ」
真実なんて言えるわけない。
俺は……美鈴を守るためにきてんから…
何も言わない山崎に、美鈴は気づいたらしい…
佐伯を殺したのは夢なんかじゃなかったんだ…。
私は、人を殺したんだ。