★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
新見「美鈴………ちょっといいか?」





驚いて何をすればいいのか全く分からない私に、新見さんは気にもせず…





というか気付いている様だけど苦笑いだけをして、





私に話かけた。






その声には冷たさなんて何も感じなくて…






前と同じ様に乱暴そうだけど優しいあの声だった。





美鈴「新見さん…」





久しぶりに新見さん本人に向かって貴方の名前を呼んだ。





嬉しくて…






ついつい声が震えてしまう。





新見さんの名は呼べたけど、





嬉しさで溢れて声が上手く出せない。






新見「美鈴……?」






早く返事をしなきゃ…





そう思って私は声が出ない分、懸命に首を縦に振った。
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