STAR QUEST
「貴女、名前は?」
「…バンリ」
「そう。いい名前ね、私はライトニング・ジョルチェ。宜しくね」
「…あ、はい」
長い名前。多分、今日一日で忘れるかも。
ライト…ライトニン…
…やばい。もう忘れた。
「あの、名ま…「さ、着いたわよ」
え?…もう?
その時、私は目を見開いた。
「…ば、馬鹿でかい……!」
こ、此処がマリファーナ学校…?
それにしても、馬鹿でか…。
イヤ、本当にでかいよ。
一体、何百mあるの…。
「クスッ。そうよね、確かに初めて見た人は馬鹿でかいって思うかもね。私、この学校の生徒会会長なの。だから、何でも聞いて」
「あ、はい…あたしは転入する……」
「ふふ、そう。やっぱり、貴女が…転入生?」
「え?あ、はい。そうですが…」
…何故か、嫌な予感が私を襲った。
「………それがなにか…」
ビュウゥゥゥッ
「え…?な!」
激しい風が吹いた。しかも、さっきまで風なんか吹いてなかったのに、突然。