The world is changed story





返事を出し渋っていろいろ一人で悩んでいると、



「まだ若いんだから、間違いが起こりそうな事はしたら駄目でしょー。」



ヴェルトさんの小さな声が響いた。

夜の静けさと共鳴して、それは小さくても大きく聞こえた。



「っ、馬鹿!!起こらねえよ!デイムはこの部屋に泊まってもらう!」



一瞬の沈黙ののち、今度はクラルテの大きな声が響いた。

少し風が止み、3人が私の方を見る。



「それでいい?」



よくわからないけど、

クラルテの部屋に泊まることは問題らしい。

…もちろん、そんなつもりはないけど。


そしてもうわけのわからなくなった私は、



「はい。大丈夫です。」



と、頷き、空を見上げた。



星が綺麗だ。

星座の名前とか、まだ知ってる人はいるのかな?


昔はいろいろな星に名前があって、

占いとかにも使われていたらしいけど。


もうその星がどう結びつき、どういう形で、

どういう名前なのかも、知っている人はいなくなった。


それでも、私は星は綺麗だと感じる。





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