ちよちよみちよ
千代の大きな瞳が僕を見上げている。そんな可愛い顔しやがって。すがるような目で見るんじゃねえよ。未練タラタラなのかよ。あいにくサワヤカボーイはオンナ連れて旅行でも行くらしいよ、この夏休みは。
「さあ。知らない」
けれども千代のガッカリする顔は見たくないダメな僕。
「なあんだ。今度きいといてよ」
自分で聞けよ。
「ね、お願い」
「……うん」
やっぱりダメな僕。
いったいいつまで、僕の片想いは続くのだ。永遠か? 僕は永遠にドーテーのままか? 嫌だ。ああ、嫌だ嫌だ。だけどしょうがないんだ。僕は千代がいいんだから。
だから千代がいつか『タケイチ、あがって行きなよ』そう言って僕を部屋に通してくれるまで、何度でも夜道を送ってあげよう。
そのままベッドの上にドサリ。スカートがめくり上がり千代の大きなケツがボヨヨン。『焦っちゃいや、タケイチ』そう言って千代は頬を赤く染めるんだ。それから千代の甘酸っぱい香りが僕の鼻をかすめてえわわわわわあああああ!
「じゃあねー」
「え!?」
けれども千代は一人、僕を暗闇に置いて消えて行く。