ちよちよみちよ
き、き、奇跡!?
そ、それはつまり……
幸一さんの横顔は、思い出し笑いでだらしなくニヤけている。
「僕がね、いつものように彼女を送って行くとさ、『幸一くん、寄って行く?』ってね、その子が言うんだよ」
『タケイチ、あがって行きなよ』
ああ、千代の声が聞こえる。
僕の胸の内は、フツフツと音を立てるように熱くなる。
「僕はもう、焦っちゃってね」
『焦っちゃいや、タケイチ』
そう千代の唇が……
「そのまま勢いでさ、ふふ」
僕のこの! 僕のこの唇に!
そしてええあああああ!
おおおおおおお!
ケツがボヨヨン! ケツがボヨヨン!
「でもね、それっきりなんだ。たった一回だけだよ。僕はその後すぐに、この町を出たし。彼女からの連絡もなかったしね」
ああ! たった一回でもいい。千代の柔らかいところが一度でも僕のものになるんだったら、その記憶を一生愛でていけるのに!
いい匂いだなあ、千代の匂い。
「タケイチ君、鼻の穴、ふくらんでるよ」