巫女と王子と精霊の本



吹き抜けた天井。
魂が自然と天へと昇れるようにと天井を手動で吹き抜けにする事ができるようになっている。



「……美しいな…」



気をきかせてくれたのか、俺以外の人間は教会の中にはいない。



目の前にそびえ立つ十字架にリコリスの花を捧げた。


「もし……願いが叶うなら……」



願うだけでも許されるというのなら…
誰の為でもなく、自分の為に願おう。



「鈴奈と生きていきたい…」



俺が愛して、幸せにしてやりたい…



捧げたリコリスに願いを託す。



なんて……、無理な願いだとはわかってる。それでも……もし叶うなら…



鈴奈と共に生きていきたい……








































< 293 / 300 >

この作品をシェア

pagetop