巫女と王子と精霊の本












「い、痛いっ!!」


「おい、そんな事しなくてもこれは現実だ。お前にもう一度会えたら、二度と離さないって決めてたんだよ」



エルシスは少し頬を紅く染めて私を鈴君ごと抱き締める。



「あっらかいー!!」

「そうだね、温かい……」



鈴君とエルシスの温もりを感じていたら、涙が流れた。



「私、今幸せだよ……。大好き、エルシス!」


エルシスにギュッ抱きつくと間にいた鈴君が小さく呻いた。



「くるしー!」

「あははっ、ごめんね鈴君!」



そんな私達をエルシスが優しい瞳で見つめている。




「悪いな、鈴。また、少し我慢だ」


「ふぇ?」


「んっ…ぅ……」



エルシスがまた私に口付ける。




これから私達は同じ世界で生き続ける。
同じ時、同じ空間を共に過ごすことができる…


一緒に、思い出を作っていける…



この世界に出来た新しい私の……





































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